住所を使わせてほしいと頼まれたら:相手が求めているのは受け取りか登録かを先に見分ける
当サイトには、自分宛てではない郵便物や荷物は開けず、そのまま捨てもしないことについての別の記事があります。その記事が扱っているのは、思いがけず届いたものです。渡米したばかりの人は、ものを受け取れる住所を必要とすることがよくあります。そのため、この頼みごとは移住者のあいだではごく一般的で、多くは善意から出たものです。それが面倒なことになるのは、たいてい、双方が最初に話していた内容が同じではなかったからです。一方は荷物をいくつか受け取るだけだと思っていて、もう一方はすでにこの住所をいくつものシステムに入力している、という具合です。
まず「受け取り」と「登録」を別のこととして分ける
受け取りとは、ものがここに送られてきて、あなたが受け取り、相手が取りに来ることです。登録とは、この住所がどこかの機関のシステムに入力され、その後は何を送るか、いつまで送るかをその機関が決めることです。前者はあなたがコントロールできますが、後者はできません。
ですから、最初のひと言で「この住所をどこに登録するつもりですか」と尋ねます。このひと言を口に出せば双方の見込みがそろい、あとからのどんな話し合いよりも手間がかかりません。
自分の側で何が起きるかを一度考えておく
他人の名前が書かれた郵便物が届く、誰かが玄関のベルを鳴らす、受け取りサインが必要なものがあなたの不在中に来る、しかもその中には重要そうに見えるのにあなたが開けてはいけないものがある、といったことが起こります。
当サイトには、自分宛てではない郵便物は開けず、かといってそのまま捨てもしないことについての別の記事があります。その記事のやり方はここでも同じように当てはまります。違いは、今回は相手が誰なのかを知っているので、返送の流れに乗せるのではなく、直接渡せることです。
期限よりも、3つのことを決めておくほうが大事
ものが届いたらどう知らせるか、どのくらいのうちに取りに来るか、そしてどこに置いておくか。この3つを最初にはっきり決めておけば、その後は毎回そのとおりにするだけで、話し合い直す必要はありません。
3つめがいちばん見落とされがちです。あなたが留守のあいだに荷物が玄関先に置かれたら、それは誰のリスクでしょうか。当サイト(賃貸サイト)には、荷物をどう受け取るか、代理受け取りや宅配ロッカーがあるかどうかについての別の記事があります。今回はこの判断をもう一人分しておく必要があります。荷物はあなたのものではないからです。
先に断っておくべきものがある
あなたが代わりにサインする必要があるもの、あなたが代わりに返信するよう求められるもの、そしてあなたの名義で受け取りに行くよう求められるもの全般です。これらはもともと本人がやるべきことで、手間がかかるかどうかとは関係ありません。
当サイト(ビザサイト)には、誰かに書類を見せるよう求められたとき、相手が誰で何を見たいのかをまず確認することについての別の記事があります。ここでの原則は、その裏返しです。場所は提供してもかまいませんが、名義は提供しないでください。
終わらせ方を先に話しておく。ひとりでに終わることはないので
相手が引っ越したあとも、その住所はいくつものシステムに残り続け、郵便物は届き続けます。ですから話しておくべきなのは「引っ越す前に、どことどこで住所を変更するのか」です。
当サイト(ビザサイト)には、住所、電話番号、メールアドレスも一致している必要があり、しかも誰も知らせてくれないことについての別の記事があります。その記事の「連絡先を残した場所をまず書き出す」という手順が、相手が離れる前に一通りこなすべきリストです。
あなたが頼む側の場合
上に挙げたことを自分から先に伝えれば、相手はずっと気が楽になります。受け取りに使うのはどれとどれだけか、どことどこに登録するか、どのくらいの間隔で取りに来るか、そして離れる前にどこで変更するか、です。
それから、ほかの選択肢がないかを先に考えてみましょう。当サイト(ビザサイト)には、住所を証明できるものがまだ何もないときは、相手がどの種類を受け付けるかを尋ね、自分で推測しないことについての別の記事があります。場面によっては、受け付けてもらえるものが思っているより多いことがあり、それなら借りる必要はありません。
この記事の範囲
この記事で扱っているのは、双方があらかじめ決めておける役割分担と記録の残し方です。いずれかの機関、学校、雇用主、政府機関の居住住所に関する要件や規定について述べるものではなく、ある用途が適切か、認められているかを判断するものでもなく、法律や移民に関する助言にもあたりません。
資格や申告にかかわる問題は、その機関の正式な説明が基準です。あるいは資格のある専門家に相談してください。
ポイント
まず「受け取り」と「登録」を別のこととして分けます。前者はあなたがコントロールできますが、後者はできません。ですから最初のひと言は「いつまで」ではなく、「この住所をどこに登録するつもりですか」です。自分の側で何が起きるかを先に考えておきます。他人の名前の郵便物、玄関のベルを鳴らす人、受け取りサインが必要なものです。3つのこと、つまりどう知らせるか、どのくらいで取りに来るか、どこに置くかを決めます。このうち3つめがいちばん見落とされがちです。先に断っておくものがあります。代理のサイン、代理の返信、あなたの名義での受け取りです。終わらせ方は先に話しておきます。住所がそれらのシステムからひとりでに消えることはないからです。