相手に今すぐ決めるよう求められたら:その期限を誰が決めたのかを先に見分ける
急かされているその場では、人の選択肢は2つに縮みます。今承諾するか、付き合いにくい人だと思われるかです。実際には3つめがあり、しかもまっとうな場面であればどこでも問題になりません。確認してから返事をする、という選択肢です。難しいのは、その場でそれを口に出せるかどうかです。
時間のプレッシャーには2つの出どころがある
一つは本当に期限がある場合です。定員、日程の枠、相手の事務処理にかかる時間、あるいは何かが実際にある日に締め切られる、といったものです。もう一つは、あなたに調べてほしくない場合です。調べられたとたんに、この話はまとまらなくなるからです。
この2つは、その場ではまったく同じように聞こえます。ですから「相手がいい人かどうかという感じ」で見分けようとしないでください。使うのは、次の節の質問です。
見分ける方法は、一つの質問をすること
「この期限は誰が決めたもので、どこに書いてありますか。」本当に期限がある側は、たいていすぐに答えられ、その答えは検証できるものです。告知、契約の条項、システム上の日付などです。答えられない、あるいは答えが「うちはいつもこうしています」であれば、それはプレッシャーであって、期限ではありません。
当サイトには、他人から中古のチケットを買うとき、入場できるかどうかは入口で初めて分かることについての別の記事があります。その種の取引でいちばんよく出てくるのが、この時間のプレッシャーです。
当サイト(お金のサイト)には、よくある金融詐欺に共通するいくつかの特徴についての別の記事があります。その1つめが、時間のプレッシャーをかけることです。その記事は相手を見分けるためのもので、この記事はその場を切り抜けるためのものです。相手が完全にまっとうであっても、この質問はするべきです。
「確認してからお返事します」は、それだけで完結した一文
理由はいりませんし、謝る必要もありません。何を確認するのかを説明する必要もありません。理由を付け加えると、かえって相手に切り崩せる材料を与えてしまいます。「それならこちらで確認しますよ」「その件は影響しません」といった具合です。
相手がさらに押してくるなら、その一文をそのままもう一度言えばよいのです。同じ一文を繰り返すほうが、毎回新しい言い方を考えるより楽ですし、それ自体が一つのメッセージになります。この件は今日は決まらない、というメッセージです。
その場で渡すものは、たいてい2つだけ
1つめは「続けるかどうか」です。続けると言ってかまいませんが、それは条件を承諾したことにはなりません。2つめは「いつ返事をするか」です。具体的な時点を伝えます。あいまいな「もう少し考えます」では、相手が何度も聞きに戻ってくるからです。
この2つはどちらも、内容についてあなたが判断することを必要としません。当サイトには、双方が同じことを話しているかを確認する方法、つまり一度復唱する、相手に書いてもらうことについての別の記事があります。その場でできるいちばん役に立つことは、相手がいま話した条件を書いて渡してもらうことです。
期限が本物なら、尋ねるのは3つのこと
最終的にいつまでなのか、過ぎたらどうなるのか、そして過ぎたあとにもまだ別の道があるのか。3つめがいちばん抜け落ちやすいのですが、別の道は存在することがよくあります。もう一度枠を取り直す、次の日程にする、あるいは条件の違う別のやり方です。
当サイトには、規定はたいてい一層ではなく、まず何層あるかを尋ねてからその件がどの層に属するかを尋ねることについての別の記事があります。期限も同じです。それはこの窓口の期限であって、この件そのものの期限ではない可能性があります。
あとで悔やんだ何回かに共通するのは、情報がそろっていなかったこと
決めるのが早すぎたと感じる場面は、振り返ってみると、多くの場合その場で手元に何か一つ欠けていました。書面の条件、金額の全体像、あるいはもう一つの選択肢です。
当サイト(住宅購入サイト)には、初めての内見で決めないことについての別の記事があります。その記事は、初回の環境はもともとあなたがよい判断を下せるように設計されたものではない、と述べています。当サイト(ビザサイト)には、公式の窓口と有料の代行業者を見分けることについての別の記事があります。その記事では、ただちに書類を渡すよう、あるいは支払うよう急かしてくる相手は、とくに立ち止まる価値があるとしています。
この記事の範囲
この記事で扱っているのは、自分で使える尋ね方と対応の仕方です。いずれかの相手や状況を判断するものではなく、いずれかの業界の業務慣行や期限の規定について述べるものでもなく、どの条件が妥当かを評価するものでもなく、法律や財務に関する助言にもあたりません。
具体的な条件と期限はすべて、相手が提示する書面の説明が基準です。
ポイント
時間のプレッシャーには2つの出どころがあります。本当に期限があるか、あなたに調べてほしくないかです。見分ける方法は「この期限は誰が決めたもので、どこに書いてありますか」と尋ねることです。本当に期限がある側は、検証できるものを答えられます。「確認してからお返事します」はそれだけで完結した一文で、理由はいらず、そのまま繰り返すこともできます。その場で渡すものは2つだけ、続けるかどうかと、いつ返事をするかです。期限が本物なら、最終的にいつまでか、過ぎたらどうなるか、過ぎたあとにも別の道があるかを尋ねます。3つめがいちばん抜け落ちやすいものです。あとで早すぎたと感じる何回かに欠けていたのは、たいてい判断力ではなく情報です。