家のことを1人しか知らない:それは単一障害点
多くの家庭では自然に分担ができあがります。誰が口座を扱い、誰が学校のことを扱い、誰が修理を扱うか。分担に問題はありません。問題は、それらの事柄をその人しか知らない状態になることです。
分担と情報の独占は別々のこと
ある人がある事柄を担当することと、その事柄がどう動いているのかをその人しか知らないことは、別々のことです。前者は効率で、後者はリスクです。
しかも後者はごく自然にできあがります。担当している人は長く続けるうちに慣れ、ほかの人が尋ねると説明に長い時間がかかるので、そのうち誰も尋ねなくなります。そうしようと決めた人は誰もいないのに、ひとりでにそうなります。
確かめる方法は簡単:一度ほかの人にやってもらう
リストを作る必要も、会議を開く必要もありません。ふだんある人が担当していることを1つ選び、今回は別の人にやってもらい、もともとの担当者は横で見ています。
つまずいた箇所が、情報が伝わっていなかった箇所です。あるアカウントかもしれませんし、ある連絡先かもしれませんし、「先にあれをしないとこれができない」という順序かもしれません。一度やってみてはじめて、それらが本当に2人のものになります。
先に対処する価値がいちばん高い4つの種類
すべてを洗い出す必要はありません。次のいくつかの種類に共通するのは、必要になるときはたいてい急ぎであり、急いでいるときほどゆっくり尋ねる余裕がないということです。
- 実際にできること
- 口座と請求書。当サイト(お金のサイト)には、パートナーの間のお金、口座をどう取り決め、どう話し合うかについての別の記事があります。その記事では、2人ともそれらの口座を見て理解できなければならない、と述べています。
- 重要書類の置き場所。当サイト(ビザサイト)には、重要書類を何部残し、どこに置くかについての別の記事があります。
- 住まいの要所の位置。当サイト(住宅購入サイト)には、水道の元栓、分電盤の主幹ブレーカー、ガスの元栓を見つけて目印を付けることについての別の記事があります。
- 子どもに関する取り決め。当サイト(教育サイト)には、放課後の予定を家族全員が見られる1枚の週間表にまとめることについての別の記事があります。
アカウントは、いちばん単一障害点になりやすい種類
請求書のサイト、学校の保護者用システム、水道光熱費のアカウント。これらはしばしば1人のスマートフォンの中にしかなく、しかもその人の認証方法にひも付いています。その人がいないとき、ほかの人は見ることすらできません。
当サイトには、オンラインアカウントを登録するときに、ついでに復旧手段も一緒に設定しておくことについての別の記事があります。当サイトには、自分のアカウントに入れないとき、問題はたいてい復旧手段にあることについての別の記事があります。家族で共用しているいくつかのアカウントは、特にこの2本の記事に沿って一度対処しておく価値があります。
手伝ってもらう側も、1本の線を残しておく
もしあなたが取り決めてもらっている側、つまりほかの人が大部分のことを代わりに処理してくれている側なら、最低限知っておくべきことは、物がどこにあるか、何かあったときに誰に電話するか、そしてその人がいないときに誰を頼れるか、です。
これは同じ道理の裏側です。当サイトには、家族の年長者に代わって事務手続きを進めることについての別の記事があります。その記事では、情報は本人の手元に戻す、と述べています。あなたが本人であるとき、その一言はあなたが求めてよいことです。
この記事の範囲
この記事で扱うのは、情報の共有と記録のうえでのやり方です。いかなる家族の分担方法もすすめず、いかなる人の取り決めについても判断せず、いかなる口座、委任、代理の規定についても述べず、法律上または財務上の助言にもあたりません。
委任や共同口座に関わる問題は資格のある専門家に相談し、各機関の正式な説明を基準にしてください。
ポイント
分担は効率で、1人しか知らないのはリスクです。そして後者はひとりでにできあがります。確かめる方法は、一度ほかの人にやってもらうことで、つまずいた箇所が、情報が伝わっていなかった箇所です。先に対処する価値がいちばん高いのは、口座と請求書、書類の置き場所、住まいの要所となる元栓やブレーカー、そして子どもに関する取り決めです。アカウントはいちばん単一障害点になりやすいものです。そして、もしあなたが手伝ってもらう側なら、最低限、物がどこにあるか、何かあったら誰を頼るか、その人がいないときに誰を頼るかを知っておく必要があります。